2020/01/14 00:46

どのように絵ができるのか、少しご紹介したいと思います。


こちらのbotanという絵でご紹介します。

私の場合描く前にイメージスケッチを描きます。

名前の通り、牡丹の花がモチーフとなっており、

スケッチは昔に上野東照宮で、

ちょうどこの時期に描きに行きました。




今回はデザイン的に表現したいこともあり、

花の印象を大切にイメージ画に起こしました。

イメージ画はこの年末年始の帰省の新幹線の中で描きました。

お隣さんに迷惑にならないようにひっそりと、2時間程じっくり色んなパターンを考えました。



帰ってから本紙に描いていきます。

今回は麻の紙が既に貼られている、ボードを購入しました。

まずは背景の色から。



出来上がりイメージを思い描きながら、順序だてて絵の具で描いていきます。

ひと塗りしたら乾くまで待たなければいけなく、早く進みたいのに進めない。まるで私の器を図られるかのよう…笑

なので完成までにとても時間を費やしてしまいます。

また、日本画で用いる岩絵具は鉱石を用いるため

アクリルや水彩絵具より原料が高くなります。

日本画が油絵などと同様に価格が上がるのはこれらの理由にあります。


そんな話はさておき

このようにして絵が出来ていきます。

完成したのがこちら


実際描くと筆跡や絵の具の溜まり方など、予想してない化学変化が起き、深みが出ます。

また実物で見てもらうと、鉱石の粒子が光の反射によってキラキラと上品に煌めき、これも岩絵具の魅力です。

次回は絵の具のお話もしたいと思います。

ここまで見て頂きありがとうございました。

ayane